キャンピングカーのエアコン問題どう解決する?

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キャンピングカーのエアコン問題どう解決する?

こんにちは! キャンピング大分です!

もう8月も後半に入り、暑い日が続いていますね。夜もエアコンや扇風機を回して寝ている方が多いのではないでしょうか?

車中泊される方、キャンピングカーを使う方はどうされていますか?

特にレンタルで初めてキャンピングカーを利用される方は、イメージがわかないと思います。

今回は、キャンピングカーのエアコン問題についてお話します。

冬は快適! 夏はしんどい キャンピングカーエアコンの現状

車中泊をする際に皆さんが想像するのは、夏も冬も車のエアコンをつけて寝ればいいじゃない とか、夏は涼しいところに行けるけど冬は寒そうとか ですよね。

でもキャンピングカーですので、エアコンの事情は普通の車と比べると少し異なります。

実はキャンピングカーは、冬は快適だけど夏はちょっとしんどいのです…

冬の味方FFヒーターについて【暖房】

FFヒーターとキャンピングカー
FFヒーターの本体

FFヒーターという装置をご存知でしょうか? キャンピングカーには欠かせない暖房設備になっています。

もちろんキャンピングカーにも、普通の乗用車と同じように暖房が出るカーエアコンが搭載されています。ただ、これには問題も多いです。

カーエアコンの暖房の問題点

・エンジンをつけっぱなしにするので、音がうるさい。
・一酸化炭素中毒になる恐れがある。

エンジンつけっぱなし
キャンピングカーでも、カーエアコンを使うにはエンジンを掛ける必要があります。
コンビニやスーパーの駐車場で、乗用車のエンジンをつけたまま仮眠したことがある、という経験がある方もいるかと思います。
キャンプ場やRVパークなどでの車中泊でもエンジンのつけっぱなしはもちろんNG行為です。(コンビニやスーパーも周辺住民の迷惑になるのでやめましょうね…)

一酸化炭素中毒の恐れも
普通の乗用車でも、キャンピングカーでも、エンジンをつけたまま寝ると一酸化炭素中毒の危険性があります。
通常、一酸化炭素は車外に出るようになっていますが、周囲や車内の温度が下がりすぎた場合にそれが機能しなくなり、その結果一酸化炭素中毒になるケースというのがあります。また、豪雪地帯で周りが雪に囲まれたり、マフラーが塞がれた場合、空気がこもりやすい狭い空間(自宅の駐車場など)でも同様に一酸化炭素中毒の危険性があります。

一酸化炭素は、無臭で無色のガスですので、自身で気づくのは難しいです。アイドリングの状態で異変を感じたら、すぐにエンジンを止め、換気をすることが重要です。

この他にもエンジンをつけっぱなしにして運転席で寝た場合に、無意識のうちにアクセルを踏んでしまい、最悪の場合火災になってしまうということもありえます。

FFヒーターなら問題なし

FFヒーターはエンジンをつけなくても使えるヒーターで、車の燃料タンクからの燃料と、車外の空気を使い燃焼させています。FFヒーターは自宅のファンヒーターと大体同じと思ってください。(燃焼用空気の仕組みはファンヒーターとは違う)

エンジンをつけなくても使えるので、カーエアコンと比べて音の問題はなく、一酸化炭素中毒の危険性も極めて低くなります。

FFヒーターのメリットはこれだけではありません。
消費する燃料は一晩(8時間くらい)つかっても、1Lから1.5Lほど! 外気温や設定温度などによって異なりますが、かなり低燃費で使用ができます。

さらに、温度についてもかなり期待ができます。設定温度によっては、冬でも車内は汗がでるくらい温かくなります。

また、キャンピングカーだけではなく、普通のハイエース等にもスペースがあればつけれますので、ご相談はお気軽にどうぞ。

FFヒーターのメリット
・エンジンをかけなくても使えるヒーター
・燃費がよく、経済的
・真冬でもかなり温かくなる

キャンピングカー 夏のエアコンは?【クーラー】

冬はFFヒーターで快適に過ごせるのはわかりましたが、夏のクーラーはどうでしょうか?

キャンピングカーを利用したことがない方はあまり想像ができないかもしれませんので、まずキャンピングカーの電気についてお話します。

サブバッテリーがわかるよという方は、次の章は飛ばしてください!

キャンピングカーの電気は何を使っている?

キャンピングカーには、テレビや冷蔵庫、電子レンジなど、たくさんの家電が搭載されています。では、その電気はどこからくるのか、考えたことはありますか?

キャンピングカーの電気は、主にサブバッテリーという車のバッテリーを使用しています。メインのバッテリーとは別になっているので、サブバッテリーと呼びます。

メインバッテリーと別になっているのは、例えば家電を使いすぎたときに、バッテリーが切れてエンジンがかからなくなるのを防ぐためです。

このサブバッテリー2つでエアコンを最長4時間ほど動かすことができます。(理論値、条件によります)

キャンピングカーにエアコンをつけるときの問題点

消費電力が大きい
さて、エアコンを使える時間というのはわかりました。「4時間も使えるならエアコンつければいいじゃん!!! 」という方もいると思いますが、この4時間というのはエアコンのみをつけてサブバッテリーを底の底まで使い尽くしたときの計算上の理論値ですので、冷蔵庫や電気、テレビ、携帯充電など一緒に家電を使用しているとその分使える時間は少なくなります。

サブバッテリーはキャンピングカーの居住空間を担う大切な電力源です。また、電力は使用するときは一度に多くの電気を消費できますが、充電はその倍以上の時間がかかるものです。有限の電気を大切に使用するにはエアコンの消費電力は大きすぎます。

サイズが大きい
家庭用のエアコンを取り付けしようとすると起こる問題が、そもそも大きすぎて設置できないというものです。皆さんのご家庭にもあるエアコンは意外とスペースを取るものです。
見た目の倍はスペースを必要とします。というのも、室外機も一緒に取り付ける必要があるからです。

みなさんも御存知の通りエアコンには室内機と室外機が存在します。その中を行き来する冷媒が熱交換器を通ったり、圧縮・減圧されることで部屋の温度を調整しますので、どちらか一方だけでは効果がないのです。

しかし、キャンピング大分のレンタルキャンピングカーのアミティなどのモデルでは、コンパクトタイプなので取り付けのスペースがそもそも取れないというのがあります。
もちろん大きめのキャンピングカー(キャブコン、フルコン、セミフルコン、バスコン、トレーラー等の大きいモデル)などでは、取り付け可能なものもあります。

キャンピングカーのエアコン問題どう解決する?

んなあ… それじゃあ夏のキャンピングカー旅行は諦めるしかないやん!

暑いの嫌やし…

スタッフ
スタッフ

申し訳ないです。不安を煽りすぎましたね。

もちろん解決策がないわけではないですよ。

エアコンがないキャンピングカーユーザーは夏場どうしているのでしょうか? いくつか解決策を見ていきましょう!

山に旅行にいく

これが一番賢い解決策です。夏といえば海! というイメージでどうしても海などの暑い場所に行ってしまう方が結構いらっしゃいます。
もちろん海は楽しいですし、夏でないと楽しめませんよね。でも、海は暑いのも含めて楽しむところと覚えておいてください。

涼しいところを求めるなら断然山です。登山をされた方ならご存知と思いますが、標高が高くなるにつれ気温は下がっていきます。標高が100m高くなると約0.6℃も気温が低くなるのです。

くじゅうのキャンプ場を例にすると、場所によりますがだいたい標高800m超え高いところでは標高1000mにもなります。標高800mのとき気温は地上より約5℃も下がる計算です。

大分市の日中の気温が35℃のときは約30℃、夜中の気温が28℃のときは約23℃にまで下がります。真夏でも快適に過ごすことができます。

さらに風も体感気温を下げる一因になります。風速1m/sで体感気温は1℃下がると言われていますので、比較的穏やかな風速3m/sの場合でも夜中の体感気温は約20℃まで下がります。

夏に山に行かない理由はないというわけですね。

電源のある宿泊施設に泊まる

サブバッテリーの電気だけではなかなかエアコンが使えないということは、電気があるところに行けばいいのです!

電気があるところというのは、RVパークやキャンプ場など電源を提供しているサイトさんのことです。
最近ではテントの方も家電を持ち込む場合が増えましたので、電源を使えるようにしているキャンプ場というのが増えてきました。
また、車中泊専用施設RVパークでは主にキャンピングカーを利用しての車中泊が多いため、電源をつけることが絶対条件になっています。

このような施設では外部から電源をつなぎキャンピングカーの中で使用することができます。
もちろんエアコンが搭載されている車両であれば夜中ずっとエアコンを使用しても大丈夫です。

もし電源付きのサイトに泊まるのであれば、使わない手はないです。利用できるものを紹介しましょう!

RVパークについてはこちらです。

扇風機・サーキュレータ

この辺は定番のアイテムです。最近では小さなタイプのものや消費電力を抑えたタイプのものもありますので、外部電源がなくてもある程度使用できるかもしれません。

だいたいどちらも30Wほどで使用ができますので、サブバッテリー2個だけであれば、67時間ほど使用ができます。(扇風機やサーキュレータのみつけた場合の理論値)

スポットクーラー

スポットクーラーとは持ち運びができるクーラーのことです。わかりやすくいうと”どこでもクーラー”というような感じです。

構造は通常のエアコンと同じような仕組みですが排気ホースがあるのが特徴です。熱風がでる排気口をいかに効率よく外に持っていけるかが温度を下げるのに重要になります。

スペースも小さいので家庭用エアコンの設置が難しい車でも容易に乗せることができます。ただし消費電力は家庭用エアコンと同程度ですので、サブバッテリーやモバイル電源のみでの運用は難しいです。

最近ではポータブルバッテリーで有名なECOFLOWさんから、バッテリー付きのポータブルクーラーが発売されました。バッテリー付きなので、どこでもコンセントなしで使用できるのが魅力です。
ただやはり真夏に一晩中使うということはできませんので外部電源推奨です。

ウインドエアコン

ウインドエアコン

ウインドエアコンは窓に取り付けをするタイプのエアコンです。室外機と室内機が一緒になっているので、コンパクトです。(全面から冷たい風、後ろから温まった風という感じ)
コンパクトですので、比較的簡単に設置ができます。

家庭用エアコンと比較すると若干パワーが心もとないですが、快適に就寝できるレベルまで冷えてくれます。
また、水が貯まらないタイプの商品もあり、キャンピングカーとも相性がいいです。

消費電力はそれなりにありますので、外部電源の接続が前提となってきます。

家庭用エアコン

家庭用エアコン

一番冷えるエアコンはやはり家庭用エアコンです。メリットは”冷える”ただこれ一点に限ります。

デメリットをあげると、”外部電源の接続が前提”、”そもそも施工が難しい”、”水が漏れる”などがあります。

施工が難しいというのは、設置の難しさではなく、設置場所が無いというものです。最初から乗せるスペースを確保していないと、室内機や室外機の設置場所は無いに等しいです。

水が漏れるという点に関してですが、家庭用エアコンが”家庭用”であるため、傾いた土地での利用を前提としていません。できるだけ平らな場所で使用しましょう。
または、水漏れを前提としてタオル等を積んでおくと良いです。

また、振動に弱いため基本的には走行中の使用は基本的にはできません。あくまで駐車時のクーラーとしての利用で考える方が望ましいです。

後からの施工が難しいため、家庭用エアコンが欲しい場合は最初から搭載しているキャンピングカーを選ぶ方が良いでしょう。

12V用パーキングクーラー

12Vまたは24Vで使用ができるトラックやRV車用のパーキングクーラーもあります。FFヒーターで有名なWebastoさんのCool Split 20 やクールスターなどが12Vバッテリーで動作するクーラーとなります。

基本的には駐車時の利用が前提ですが、走行中に使用しても問題ありません。また、室外機、室内機は比較的コンパクトですので、家庭用エアコンの施工場所がない場合でも取付が可能な場合があります。

1泊ならポータブルバッテリーもあり

一晩だけ使いたいという場合は、ポータブルバッテリーも選択肢の一つです。弊社では5000Whのポータブル電源をオプションレンタルしているのですが、実際に使用したお客様に伺うと、5000Whのバッテリーで一晩持つか持たないかくらいのようです。

購入する場合は出力が1500Wでるタイプを選んでください。1000W以下のタイプですとエアコン起動時の電力がまかなえず動かない場合があります。

発電機という選択肢

車載用の大型発電機は後から載せるのは難しいかもしれませんが、持ち運び用の小型タイプであれば手軽に(それでも20-30kgくらいありますが)持って行くことができます。

天候不安なソーラーにも頼らず、泊まる場所が限定される電源付き施設にも頼らず、どこでも使用ができるのが発電機のいいところです。発電機と燃料さえあればどこでも快適に過ごすことができます。

ですがちょっと待ってください。本当に”どこでも”でしょうか。

エアコンと併用となると使用のメインは夜間になるかと思います。夜間の発電機使用は、道の駅や一般の駐車場、キャンプ場、RVパークなどで禁止されている場所も多くあります。
悲しいことに日本では発電機を使える場所はほんの一握りとなってきています。

もちろん旅のスタイルによっては発電機を使える場所で工夫して使用したり、使用の許可が出ているキャンプ場やRVパークなどで宿泊するなど十分楽しめる場合もあります。

現状の発電機の使用は、”場所のルールによる”、”旅のスタイルによる”、”人による” という感じです。メリット、デメリットをしっかり考えて運用しましょう。

リチウムバッテリーに変える

電気があまり使えないなら鉛ディープサイクルバッテリーからリチウムバッテリーに変えるというのも一つの手です。鉛ディープサイクルバッテリーと比べるとエアコンなどの使用時間を増やすことができますし、充電の時間も少なくてすみます。

ただし鉛バッテリーをリチウムバッテリーに変えるだけでは効果がありませんので、リチウムバッテリー交換の場合、車内のほぼ全ての電装システムを変更する必要があります。

外部電源接続なしでエアコンが使えるEVOLUTION、EVOLITE電装システム

家庭用エアコンを使うならナッツRVさんのEVOLUTION、EVOLITE電装システムが革新的です!

EVOLUTIONBORDER BANKSCREAEVOLITECRESSON JourneyLEEKFORTUNAに搭載されています。

どちらも家庭用エアコンがサブバッテリーのみで最大約8時間使用でき、アイドリングだけで充電がマックスまでたまります。※EVOLUTIONの場合 ※外気温や設定温度により異なります。

これはつまり 夜間8時間エアコン旅行ついでに充電される夜間8時間エアコン というサイクルで使用ができるようになっています。

キャンピング大分ではCRESSON Journey EVOLITE をレンタル中! 感動の最新システムを体感できます!

その他メーカーでも急速充電システムが続々登場しています

ナッツRVさん以外でも、急速にバッテリーを充電できるシステムが続々と登場しています。

日本特殊ボディさんでは、ソーラーパネルや高性能オルタネーターに加え、全国に設置されているEVスタンドからサブバッテリーへの充電ができるようになっています。

VANTECHさんでは、ポータブル電源で有名なEcoFlow社の電源システムを採用したILiSが搭載できるようになりました。高速な充電はもちろんですが、タッチパネル式のモニターで電池の状況がひと目でわかるのも嬉しいポイントです。

その他ビルダーさんでも独自の充電システムがありますので、ぜひキャンピングカーショーなどでお確かめください。

夏でも快適にキャンピングカー旅を楽しもう

夏でも少し工夫をすれば快適に過ごすことができます。夏場の車内はどうしても温度が高くなりますので、車内の冷蔵庫を利用して飲み物をこまめに摂るようにしましょう!
どうしても無理そうなときは勇気をもって旅行時期をずらすのも考えてみてください。

キャンピング大分では、キャンピングカーの家庭用エアコンやサブバッテリーの設置を行っております。また、寒くなる前にFFヒーターの設置などもおすすめしております。
お気軽にご相談ください。

空調がついているレンタルキャンピングカー

★カーエアコン (エンジンをつけて使用する空調)
・全車種対応

★★スポットクーラーなど (外部電源が必要です。)
・7号車アミティ (ウインドエアコン)
・10号車ペット可キャブコン (ウィンドエアコン)

★★12Vパーキングクーラー
・11号車アレンハイ

★★★家庭用エアコン
・4号車アミティ (外部電源が必要です。)
・8号車Anthony SPEND (外部電源が必要です。)
・9号車CRESSON Journey EVOLITE (夜間最大8時間程度使用可!約5時間走行充電でフル充電!)
・13号車マンボウシックスパック(外部電源または発電機で利用ができます。)

★★★FFヒーター
・13号車、黒軽トラキャンピングカーを除く車両に搭載

レンタルの車種についてはこちらをご覧ください! 最新情報については各車種ページをご覧ください。

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